セメント瓦屋の作業日誌

大分県杵築市山香町で瓦屋やってます.日々の仕事の出来事を気の向くままに書いてます。

本日の作業(瓦はぎ)

天候:曇り
台風3号があっさりと抜けていったと思ったら,その後にこんな豪雨になろうとは予想だにしませんでした。
5年前の北部九州豪雨を思い出します,改めて被災された皆様にお見舞い申し上げます。

週が明けて雨も一息ついた様なので今日から町内の現場です。
既存の瓦はセメント瓦のS形と呼んでいる昔流行った平形の瓦です。
この瓦は野地板に直接釘を打って瓦を固定する工法で,コロニアルと同じ工法なのですがコロニアルほど上下の瓦の重なりが深くなく,瓦の厚みもあるので屋根勾配より瓦勾配が更に緩くなるというシロモノです。

流れる雨量が多かったり,風が強かったりすると釘穴から釘を伝って野地裏に雨漏りしやすい厄介な瓦で,和形に葺き替えるのが一番なのですが…。
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ご予算の関係でそのまま使って何とかできないかということで,
一旦瓦をはいだ後、
4分厚の野地板を上から張り増して(既存の野地が5、6mm厚の薄いベニヤ板を使っているので垂木以外の場所は簡単に踏み割そうです。)
新しいルーフィングを張って、
瓦を釘で固定した後、釘穴をコーキングで潰すという手をうちました。

完全に雨漏りを止めることは難しいかもしれませんが、できる範囲でやるしかないと言うことでご理解頂いています。
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